獣医師出勤表『2月』

2月の獣医師出勤日です。   

診察をご希望の際は、獣医師の出勤日を確認の上、ご来院いただきますようお願い致します。 
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低血糖について

獣医師の梶村です。

今回は低血糖について説明します。
低血糖とは何らかの原因により血糖値が低下した状態のことで、様々な症状が現れます。

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◯症状
低血糖が重度になるにつれ、活動性の低下、性格の変化、震え、ふらつき、失禁、嘔吐、下痢、痙攣、昏睡、頻脈、低体温などが認められます。

◯原因

インスリン過剰投与
インスリノーマ
アジソン病
肝不全
重度の飢餓
若齢性の低血糖
激しい運動
悪性腫瘍
敗血症
キシリトール中毒
エタノール中毒

などで低血糖が起こります。 


インスリン過剰投与は糖尿病の治療中によく起こります。
インスリノーマは膵臓の腫瘍で、ほとんどが悪性です。
アジソン病は副腎皮質ホルモンが不足する病気です。
肝不全は門脈体循環シャントなど様々な原因により起こります。
一部の悪性腫瘍ではインスリン様の液性因子を分泌することにより、低血糖を引き起こします。
敗血症とは、感染症により重篤な全身性反応が起こることです。
 

◯検査
原因を探すため

血液検査
レントゲン検査
エコー検査
ホルモン検査(ACTH刺激試験) 

などを行います。


◯緊急治療
自宅ではガムシロップや砂糖水を口から与えてください。
病院では血管に直接、グルコースを投与します。

◯予後
原因疾患やそれのコントロール次第です。
重度の低血糖が長時間続いた場合、脳に障害が起こる可能性があります。

◯気をつけるポイント
血糖値の低下により、徐々に重篤な症状が出てきます。
上記の症状が出始めたら、すぐに病院に連れていくか、それが無理なら食事、砂糖水、ガムシロップを与えてください。
もちろんその後は病院に来て、低血糖であれば原因を探す必要があります。
命に関わる事なので、その場限りで終わらないようにしましょう。 

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獣医師 梶村

 

犬の甲状腺機能低下症について

以前アップした記事ですが、携帯電話での表示がおかしかったため、もう一度アップします。

獣医師の梶村です。
今回は犬の甲状腺機能低下症について、説明します。 

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この病気のほとんどが甲状腺に病変が存在し、自己免疫異常の可能性があるリンパ球性甲状腺炎と、原因が分からない特発性甲状腺萎縮の二つに大別されます。

以上の病気などにより、甲状腺ホルモンの合成及び分泌が低下することにより、様々な臨床症状を引き起こします。 


◯症状

肥満、活動性低下、左右対称性脱毛、色素沈着、パサパサもしくはベトベトした被毛、難治性再発性外耳炎、徐脈、不妊症、無発情、ふらつき、震え…など様々です。 


◯検査

血液検査にて、軽度の貧血、コレステロールの上昇、トリグリセリドの上昇、肝酵素の上昇、クレアチンキナーゼの上昇が認められることがあります。

ホルモン検査にて、T4、FT4、TSHを測定します。

T4(サイロキシン)は血液中でタンパクに結合しており、生物学的活性を持ちません。
FT4(Free T4)は血液中で遊離しており、細胞内に入って、生物学的活性を発揮します。
その比率はT4が99%、FT4が1%ほどです。
T4とFT4は薬剤(ステロイド、NSAIDs、フロセミド、フェノバルビタール、臭化カリウムなど)の影響や、非甲状腺疾患の影響を受けることがあります。

TSHは甲状腺刺激ホルモンのことです。
ネガティブフィードバックにより、甲状腺ホルモンが低下すると、それを増加させるために、TSHは上昇します。 
ただし甲状腺機能低下症の子でも、25%はTSHが上昇しないので、注意が必要です。


◯治療
レボチロキシンナトリウム(合成T4)の錠剤もしくは液剤を投与する。


◯予後

基本的には良好ですが、生涯の投薬が必要となります。
無治療もしくは治療が奏功しなければ、ごく稀に粘液水腫性昏睡という致死的な状態になることがあります。人での死亡率は15〜60%と言われています。 
症状としては、低体温や精神異常、皮膚の凹まない固い水腫などが認められます。


◯注意するポイント
甲状腺機能低下症は様々な症状があり、飼い主さんが気付かないことも多い病気です。
なので、定期的に病院に来て体重をチェックしたり、健診で甲状腺ホルモンを測定することで、早期に気付いてあげられるかもしれません。
また薬剤や非甲状腺疾患による甲状腺ホルモンの低下(ユウサイロイドシック症候群)により、甲状腺機能低下症と早とちりしてしまわないに注意が必要です。
それを防ぐためには、臨床症状、投薬、併発疾患、検査の結果などを綜合的に考える必要があります。


ダイエットしているのに痩せないなぁ、最近元気がないなぁ、皮膚病が治らないなぁ、などとお悩みの方は一度受診されることをお勧めします。 

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獣医師 梶村

 

お正月はゆっくりしました!

こんにちは、看護師の水野です。

少し遅くなりましたが、
2018年新しい年になり
今年もよろしくお願い致します

今年は年女なので
ワンダフルに過ごせるよう
頑張っていきたいと思います!

お正月は実家に帰り
ゆっくりしたり、友人達に会い
リフレッシュができました


最近の私の趣味が編み物でして
愛犬こーたに鏡餅の被り物を作りました

\カガミモチッ

\ちゃんちゃんこも似合うでしょ


被り物は人生(犬生)初だったので
嫌がるかと思っていましたが
意外と嫌がらずに被ってくれて、母と楽しんでいました!



愛犬の散歩に行っているときに
おしっこのキレが悪いなぁと気づき
結石かな?膀胱炎かな?と思い
かかりつけの病院に電話をしましたが
お正月はやっぱり休診で
少し不安になりました。

 

\僕のおしっこ変みたい…/
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とりあえず様子をみて
診察している日に急いで行きました!



尿検査をしてみたら
結石はなく、膀胱炎だったので
薬を飲ませて飲み終わる頃に
再検査になりました。


やっぱり寒いと
お水をあまり飲まなくなったりするので
おしっこの疾患が多いなぁと感じます。

高齢犬なので飲水量も
きちんと見ていかないとね、と
母とも話しました

今は薬のおかげで
おしっこも順調になったと
報告を受けました。

歳を重ねると色々症状が出てきますね。

元気で長生きしてほしいですし
辛い思いはして欲しくないので
毎日のチェックが大切です。

愛犬さんたちの調子を
1番理解しているのは、飼い主様だと思います。

なので、少しでもおかしいな?と
思うときは病院に連れて来てくださいね

それが早期発見につながることもあります!



病院で消臭剤・除菌剤って何を使っているの?


明けましておめでとうございます 
今年もよろしくお願い致します!
わんちゃんねこちゃん皆さんにとってステキな1年になりますように

看護師の岡本です。



今日は、病院でよく聞かれる質問があるので、そのお話をさせてください



「病院ではどんな消臭剤・除菌剤を使っているの?」
「病院が臭くないのはなにか使っているの??」
「わんちゃんのお尻や手など拭きたいが、使っていいものが分からない
「除菌スプレーなどを買いたいが、愛犬の身体に害のあるものがあると怖い 」などなど、

よく聞かれるのが消臭剤・除菌剤についての質問です!



病院では、バイオウィルいう消臭・除菌剤を使用しています!


バイオウィルにはたくさんの特徴があり、
 
●強力なウイルスもわずか5秒で除去(畜産生物科学安全研究所の試験で立証)
●食中毒菌、一般細菌類を瞬間的に除菌
●強力な耐性菌や真菌類についても15秒で除菌


●二次効果として優れた消臭効果を発揮
●今まで困難であった便臭も瞬時に消臭
(もちろん尿臭やその他の悪臭にも驚く程の消臭効果を発揮する除菌・消臭剤です


動物と一緒に生活されている環境内や介護施設でも常に清潔な空間を作り出せます


●わんちゃんねこちゃん自身以外の
おトイレの入れ物や砂、シート排泄物臭いの軽減・除菌も行う


●フローリングはもちろんタオルなどにスプレーし絨毯や畳にも使用出来る
寝室やリビングで嘔吐や排泄をしてしまった際に直ぐには洗えない物などにとても役立ちます


●排泄後の肛門周り散歩後、汚れてしまった手足などにも使用可
 わんちゃんねこちゃんにのお尻や手足に直接吹きかけることも出来ます


●病気や怪我でシャンプーなどができない子にオススメ
身体にバイオウィルを吹きかけブラッシングする事により、
被毛の飛び散り防止や体についた雑菌等を瞬時に除菌・消臭出来ます


とっても使える優れものなので病院内でも重宝しています!


私は自宅でも使用しており、
居酒屋でついてしまったタバコの臭いや焼肉屋さんでついてしまった臭いなども
このバイオウィルですっかり消臭出来るので、色々な場面で活躍してくれます

他にも赤ちゃんにも安全が試験で立証されているので
わんちゃんねこちゃんもいるけど、赤ちゃんもいるの っと言うご家庭にもおすすめです


スリッパや浴槽などのカビや臭いの除菌にも使用出来るみたいなので便利ですね!



左から
スプレータイプ300ml 1800円

詰め替え用ボトル 1L 3500円

スプレータイプ1L 4000円

1番人気は真ん中の詰め替え用ボトルです



こんな感じで
待合にいつも置いているので
是非、手にとってみてください


今日は病院内で日常的に使用している除菌・消臭剤について紹介しました
また院内で使用しているもので、良いものがあればどんどん紹介して行きますね

今日は雪も降り、
まだまだ寒さは止まりそうにないですね 
皆さん風邪などにお気をつけください 


看護師:岡本


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