病院にしに来てくださり、
2017年06月
病院にしに来てくださり、
こんばんは
看護師の榎本です
先日、獣医師の吉田より歯石除去についてお話をしましたが、歯石除去をしたあともデンタルケアはとっても大切です
歯みがきガムについて紹介させていただきましたが、当院にはほかにもデンタルケアグッズがあります
お口を触ることは出来るが歯ブラシはちょっと苦手…というお声をよく耳にします
そんな方に朗報です!!!
歯みがき手袋で1度チャレンジしてみてください
当院に置いている歯みがき手袋は5本指どこでも使っていただけるので、中指だと少し太くて上手くできなかった場所が薬指や小指でしていただけます
お試しになりたい方、デンタルケアについてお困りの方、ぜひスタッフまでお声かけください
看護師 榎本
こんにちは、獣医師の吉田です
今日は歯石除去の方法についてお話します。
最近当院では口臭や歯周病の危険性を理解し歯石除去を考えてくださる飼い主様が増えており、毎日のように予約が入っています。
病院で行う歯石除去は、全身麻酔下で行うため抵抗がある方も多いかもしれませんが、無麻酔で行う歯石除去と比べて次のようなメリットがあります
・寝ている間に終わるからストレスが少ない(押さえつけなくて済む)
・歯の裏側の歯石まで取りきれる
・歯周ポケットを洗浄できる
・研磨ができるので新しい歯石が付きにくくなる
では詳しく見てゆきましょう。
歯の表面の歯石をパリっと取るだけなら無麻酔で行うことが可能ですが、無理やり口を開けられることでわんちゃん猫ちゃんはストレスを感じてしまうかもしれません。
また表面の歯石を取るだけでは歯周病の予防・治療として十分ではありません。
歯周病菌は歯の表面だけでなく歯周ポケットにも隠れているからです。
多くの歯周病菌は空気が嫌いと書いて「嫌気性菌」と呼ばれ、空気があると生きてゆけません
だから歯と歯肉の間の歯周ポケットに隠れているのですね
麻酔下で行う歯石除去では超音波スケーラーという機械を使って歯の裏側や間など隅々まで歯石を取ると同時に、歯周ポケットに空気を送りながらしっかりお掃除することができます。
次に重要なのは研磨です。
歯石を除去した歯の表面は実はデコボコしていて、また新しく歯石がつきやすい状態です。
そこでこのようなブラシやゴムに研磨剤をつけて歯の表面を磨きツルツルにすることで、新しい歯石を付きにくくしています。
とはいえ、綺麗になった歯をキープするためには日々のお手入れが欠かせません
術後もお家で歯磨きやガム、歯磨き抗体液でのお手入れをお願いしています。
歯石除去に興味を持たれた方は是非お声掛けくださいね
獣医師 吉田
これはあるワンちゃんの胃の中に入っていたものです。
今回は誤食により、手術を実施したワンちゃんを紹介します。
7歳のルルちゃんです。
一ヶ月前に帝王切開して、5匹の仔犬の母親になったところです。
ルルちゃん、お留守番している間にお芋のお菓子とその他諸々を大量に食べてしまい、嘔吐を繰り返していました。
いつも元気なルルちゃんも、さすがにぐったりしていました。
これがお芋のお菓子です。脱酸素剤も入っています。
触っただけでお腹はパンパンで、レントゲンを撮ってみるとこんな感じでした。
青い線で示した部分が胃です。
かなり拡張しています。
白く映っているものは…
脱酸素剤でした。
血液検査では重度の膵炎にもなっていました。
先月帝王切開したばかりなので、できればお腹を開けずに便として出てくれればよかったのですが、1日経ってもレントゲンではほとんど胃の拡張は変わらなかったので、胃切開を行いました。
以下手術の画像があるので、苦手な人は注意してください。
お腹を開けてみると…
レントゲン通り、胃がパンパンです。
胃切開します。
溢れんばかりの芋のお菓子です。
芋のお菓子を少しずつ取り出します。
脱酸素剤も取り出しました。
取り出したものすべてです。
かなりの量です!
これを見ると、やはりお腹を開けなければ危なかったですね!
閉腹です。
今回は胃がかなり拡張していたため、上から下まで広く開ける必要がありました。
体重は術前が8.5kgで、術後が7.8kgでした。
胃の中に700gも入っていたのです!
術後はすぐに元気も出てきました。
やはりお腹がパンパン過ぎて、しんどかったのでしょうね。
ルルちゃん元気になって良かったね!
ワンちゃん、ネコちゃんの行動を完全に予測するのは困難です。
なので食べ物や紐などの異物は、勝手に口に入れないように徹底的に管理しておく必要があります。
また一度誤食した子は高確率で繰り返す可能性があるので、 注意しましょう!
獣医師 梶村